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続々 噛み合わせについて

 噛み合わせに不具合がある患者様の治療をするときに、診査(検査)・分析・診断が重要であることを書いてきました。書いたことをお読みになって、「なるほどなぁ」と思った方もいるでしょうが、そうでもない人も多いのです。一部の歯科医師の先生も含めて「何言ってるんだろぅ?」というリアクションも少なくありません。ただ一つ理解して頂きたいことは、私たちのアプローチは、医療者側にとって把握することが難しい患者様の「主観的」問題を「客観化」しようということなのです。我々の歯科治療はオーストリアのスラビチェック先生やアメリカの故YHキム先生の影響を受けていますが、どこでもかしこでもやっているアプローチではないのです。
 噛み合わせの「ずれ」とか「不具合」などは患者様の「主観」として認識されている場合が多いので、ある先生は「なるほど!」と理解してくれるかと思えば、ある先生からは「何の問題もない!気のせいだから様子を見なさい。うんうん!」などと言われてしまうこともあるようです。治療するにしても、ある先生はがんがん削ってしまうかと思えば、マウスピースをつけて噛み合わせをびっくりするくらい高くしてしまう人もいます。ですから極めて「主観的」な問題を「客観的」な証拠(資料)でその傾向をつかむことができれば、私が診断しても誰が診断しても同じ答え(診断)が下せることを目指しています。これが大事なポイントです。そうすれば治療法もぶれることなく一つの方向性にすすめていくことが可能となります。
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by satos40 | 2013-07-02 17:25 | 青木総合歯科
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