噛み合わせと全身の様々な症状との関連

 私どもの診療室で、噛み合わせに不調和を訴える患者様の中には、口の周辺や口とは関係ないところに問題を持つ方が沢山おられます。たとえば首や肩のこりや痛みなどのような頚部の筋が痛い場合とか頭痛はその中でも最も典型的な訴えであると思います。そのほかにも耳鳴りや難聴といった耳の症状、めまいや目の奥が痛いといった眼やその周辺の症状があります。
 私たちは関係ないだろうと思うような問題まで、「噛み合わせと関係している!!」と訴える患者様も多いものです。なかには倦怠感や不安感といったメンタル的な問題が噛み合わせによるものだと「自己診断」して来院される方もおられます。
 またそのような症状が歯科疾患や噛み合わせに由来するものだろうという診断(推定診断)で、医師や理学療法士の方から紹介を受けるケースもあります。
 口の中以外に現れるいろいろな症状と噛み合わせや顎関節症状とどこまで関係があるのか?大変興味深いテーマですが、現時点ではあるとする立場の歯科医師・研究者と関係ないので噛み合わせをいじってはいけないとする両者の意見があります。これは全く逆の意見といって良いものですので、もし私自身が患者でネット検索したりすると「なんじゃこりゃ?」と思うと思います。しかし権威ある先生方の意見ですから私は仰る通りなのだと思います。
 歯科外来に訪れる患者様の噛み合わせ治療をする事によって、全身的な疾患が改善したり、様々な訴えの種類が減るという経験は多くの歯科医師が経験していることだと思います。これまでの研究報告によれば、噛み合わせの不調和によってもたらされる身体の症状は多くのものがあり、肩・頚部の症状、耳の症状、眼の症状、頭痛のほかにも精神障害や内分泌障害他多くの症状が報告されています。学生の頃に読んだ教科書(古い本ですよ)にも入れ歯の高さが低いと顎関節症の様な症状を訴えるとか、聴力の減退,耳鳴りなどを訴えることがあるなどと書いてありました。
 このような訴えはアメリカの耳鼻咽喉科医・コステン先生(Costen)が指摘した耳、副鼻腔、顎関節などの機能不全を主徴とするCosten症候群が著名です。その臨床症状としては 1)難聴や耳鳴り、耳閉塞感、耳痛などの耳症状、2)開口障害、顎関節部の疼痛や雑音の発生などの顎関節症状、3)後頭部や頭頂部の疼痛、副鼻腔性疼痛などの頭部症状、4)舌や咽頭の灼熱感や異和感などの口腔咽頭症状などがあげられています。しかしこの指摘は後に根拠不足のため否定的な見解が出されています。しかし頭部、耳部、口腔や顎関節を関連づけて検討をしたという点ではもう一度再評価ないし再検証すべきであると思っています。
[PR]
# by satos40 | 2013-07-09 18:17 | 青木総合歯科

続々 噛み合わせについて

 噛み合わせに不具合がある患者様の治療をするときに、診査(検査)・分析・診断が重要であることを書いてきました。書いたことをお読みになって、「なるほどなぁ」と思った方もいるでしょうが、そうでもない人も多いのです。一部の歯科医師の先生も含めて「何言ってるんだろぅ?」というリアクションも少なくありません。ただ一つ理解して頂きたいことは、私たちのアプローチは、医療者側にとって把握することが難しい患者様の「主観的」問題を「客観化」しようということなのです。我々の歯科治療はオーストリアのスラビチェック先生やアメリカの故YHキム先生の影響を受けていますが、どこでもかしこでもやっているアプローチではないのです。
 噛み合わせの「ずれ」とか「不具合」などは患者様の「主観」として認識されている場合が多いので、ある先生は「なるほど!」と理解してくれるかと思えば、ある先生からは「何の問題もない!気のせいだから様子を見なさい。うんうん!」などと言われてしまうこともあるようです。治療するにしても、ある先生はがんがん削ってしまうかと思えば、マウスピースをつけて噛み合わせをびっくりするくらい高くしてしまう人もいます。ですから極めて「主観的」な問題を「客観的」な証拠(資料)でその傾向をつかむことができれば、私が診断しても誰が診断しても同じ答え(診断)が下せることを目指しています。これが大事なポイントです。そうすれば治療法もぶれることなく一つの方向性にすすめていくことが可能となります。
b0030769_17302650.jpg

[PR]
# by satos40 | 2013-07-02 17:25 | 青木総合歯科

続 噛み合わせのこと

 噛み合わせが悪い。であれば悪くなくなるように治しましょう、ということになります。しかし問題なのは噛み合わせについて「どこが」、「どの程度」悪いのかを見極めることです。身長や体重を量るのと違って噛み合わせの悪さを測定することは難しいものです。また、「何故」そのような状態になったのか、その原因を究明することも重要です。
 青木総合歯科では噛み合わせに関して多方面からの資料を集めて分析をすることにより答えを見つける「総合診断」を行います。集める資料というのは以下のものです。

噛み合わせに関する「総合診断」
(それぞれの項目をクリックしてください。説明のページにジャンプします。)
 1.医療面接によるこれまでの経緯の調査。 
 2.精密な石膏模型をとって、咬合器という装置に付着する。
 3.アゴ(顎関節)の動きをコンピュータで測定。
 4.数種類のレントゲン写真撮影。
 5.歯ぎしりの検査
 6.その他の症状の診査(筋肉の痛みなど)。

 これらの資料を詳細に分析することにより、歯の形、大きさ、噛み合わせの問題、頭蓋骨の骨格的な特徴、アゴの動きの問題、歯ぎしりなど実際の口の中で動きに問題がある場合、噛み合わせと関係するその他の問題を一つのまな板の上で吟味することにより診断を下します。検査項目の詳細は青木総合歯科ホームページにも記載がありますので御参照下さい。
b0030769_9211462.jpg

[PR]
# by satos40 | 2013-06-12 09:20 | 青木総合歯科

噛み合わせのこと

 歯の治療のなかで、私が一番大切だと思っていることは快適な噛み合わせを構築することです。

 言葉で言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい。お口の中に小さな問題が起こったときなら、「ココにできた虫歯を治して下さい。」とか「親知らずの回りが赤く腫れて膿が出ているので抜いて下さい」等というように、患者様が診断を下して治療の仕方まで指定してくる場合も多いものです。でもその問題点が複雑化してきたときが問題です。

 沢山問題を抱えている人は、噛み合わせの問題を持っている場合が多いのです。
 どんな問題があるかというと、

1.噛む歯がない 
2.歯がないところに入れた入れ歯(や差し歯など)に不具合がある 
3.歯並びがでこぼこ 

というようなことがありますが、ご本人は「別に問題ないですよぉ」と言う場合も多いものです。そういう状況であればそれほど難儀はしません。ところが、ときどきびっくりするような綺麗な入れ歯や差し歯が入っていて、噛み合わせも一見問題はないのにもかかわらず「噛み合わせが悪くてつらくてつらくて、、、」という人が訪れます。そんな患者様の時、昔はとっても困っていました。なぜならばそういうことに関する明確な基準がないのですから。どこの先生もそういうときには試行錯誤を繰り返しているのではないでしょうか?

 そんな時にはどうすればよいのか?答えは簡単でした。診査をしてその結果をよく分析して、診断を下せばよいのです。当たり前で簡単なことです。でもこんな簡単なことですが、なかなかきちんとできていなかったのですな。

それが青木総合歯科の「総合診断」です。
b0030769_17311427.jpg

[PR]
# by satos40 | 2013-06-05 17:31 | 青木総合歯科

歯と口の健康週間です

b0030769_11154788.jpg

 今日から一週間「歯と口の健康週間」です!昔は虫歯予防デーといっていたような気もします。どんな日かというと日本歯科医師会のホームページに詳しく載っています。始まったのは昭和33年ですからだいぶ昔になりますが、今年から名称が変わったなんて我々歯科医師でも知らない人が多いかもしれませんね。
 実際の内容はこんな感じですが、内容よりも団体名の記載の方が長いという素晴らしい一週間です。
 当院の院長も先週末に秋葉原駅前で千代田区歯科医師会主催の「アキバキャンペーン」でお口の健康診断のお手伝いをしてきました。
 この一週間だけでなく、一年中毎日毎日お口を健康に保つためのお手伝いをしています。悪い所がないと思っている方も、年に一度くらいは歯科医院でチェックしてみるのもよいと思います。
[PR]
# by satos40 | 2013-06-04 10:01 | 青木総合歯科

ワテラス ・ ソラシティー オープン

青木総合歯科のある御茶ノ水駅のすぐそばに大きな施設が二つ同時に誕生しました。

一つは「ワテラス」というマンションと店舗の複合施設。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20130412/CK2013041202000102.html

もう一つは「ソラシティー」というオフィスと店舗の複合施設です。
http://www.zaikei.co.jp/article/20130411/129085.html


どちらもゴージャスな作りで、これまでの御茶ノ水的な感じとは異次元空間です。

人もたくさん行き交う街に変貌を遂げるのでしょうか??
[PR]
# by satos40 | 2013-04-13 16:20 | あれやこれや

昨年放送されたためしてガッテン

 昨年11月に放送されたNHKためしてガッテンの内容を解説した本が出ています。
主婦と生活社から、タイトルもそのまんまです。とじ込み記事の中に歯ぎしりの回の解説も出ています。

http://www.shufu.co.jp/magazine/gatten/

是非お読みください。
[PR]
# by satos40 | 2013-04-04 10:15 | 青木総合歯科

新年度

 平成25年も早4月を迎え、桜も散ってしまいました。あっという間のことでしたね。青木総合歯科も少し変化がありました。岡衛生士が退職して次の目標に向かって留学をしました。頑張ってほしいと思います。
 前年度までは学会事務局をしていた関係で、このブログの更新も含めやらねばならないと思っていても、ついおろそかにしていた部分がありました。その仕事が新しい担当者に引き継がれましたので、いろいろなことに取り組むことができそうです。まずは懸案であった新しい機器の導入について取り組んでいこうと思っています。治療効果の向上に直結することだけに機種選定等から慎重に進めています。近くご報告できると思います。


 
[PR]
# by satos40 | 2013-04-03 11:49 | 青木総合歯科

国際先進学際歯科学会アジア部会

標記学会(略称iaaid-Asia)の次回学術大会は3月23-24日に開催されます。

詳細は学会HPをご覧ください。

http://www.iaaid-asia.jp/

今回のメインテーマは「治療下顎位」

有意義な議論が交わされると思います。

その結果は患者様の治療効果の向上に直結するでしょう!
[PR]
# by satos40 | 2013-01-31 17:24 | iaaid-Asia

先日の「ためしてガッテン」について

11月14日に放送されたNHK「ためしてガッテン」ですが、非常にわかりやすくまとめられていましたね。
佐藤先生もわかりやすく説明してくださいました。番組を見損なった方にはNHKのホームページにまとめが載っています。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20121114.html

もっと詳しい文書もあります。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/pdf/program/P20121114.pdf
[PR]
# by satos40 | 2012-12-14 13:04 | 青木総合歯科